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梅干しの匠



私がいろいろ思ったことを書いていこうと思います。
梅干しの匠になりたいなという思いを込めての仮タイトルです。




梅について 2018/4/24

梅はバラ科の植物というのを初めて聞いた時、木なのにバラ科なのかと思ったけれど、さくら、もも、りんご、なし、いちごなどもバラ科のようなので、バラ科が広いということのようです。

梅の木の短い枝の先などは尖っていて、作業中によくケガをします。
バラ科だから尖っているのかな、とも思っていたこともあるのですが、柚子を作っている人に「柚子の棘の方がもっと鋭いよ」と言われたので、柚子もバラ科なのかと思って調べたらミカン科でした。

梅の原産は中国で元々は観賞用として持ち込まれたらしいです。
奈良時代は花見といえば梅だったようですが、平安時代には桜になったようです。
やはり桜の花の時期の方が暖かいからでしょうね。

さらに現代では天候に左右されないように、室内に造花を飾るなどしたインドア花見というのが流行っているようです。
飲み食いがメインということでしょうが、花見もどんどん変わっていくんだなぁと思いました。

私は梅の花の咲き始め、まだ一分咲きとか二分咲きの時、寒い時にパラパラと咲いている梅の花が、春を感じられてとても綺麗だと思います。

梅と桜、花見される植物の共通点ってわかりますか?
私の勝手な考えでは、「花の時期に葉が出ていないこと」だと思います。

さて、梅はどうして他の植物が花を咲かせないような寒い時期に花を咲かせるのでしょうか。
これは、ミツバチを独占したかったからでしょうね。

梅の多くは、自身の品種とは違う品種の花粉を必要とする、自家不和合性というのも関係するかもしれません。
南高梅もそうなので、梅園にはところどころに、南高梅ではない品種の梅を受粉樹として植えています。

毎年1月下旬になると、養蜂家の方からミツバチの巣箱を貸してもらって、梅園に置いています。
ミツバチの働きによって、南高梅は受粉させるのです。

だから梅の花が咲いている時期、私たち梅農家は暖かい日であることを願っています。
寒い日や風が強い日は、ミツバチが巣から出てきてくれません。

梅の花が散る3月中旬まで置いておくと、ミツバチが花の蜜と花粉をせっせと運びます。
だから、ミツバチの巣箱はもってくる時より、養蜂家にお返しするときの方が、ずっと重くなっています。
この時の巣箱の重さで、その年の着果率がわかります。

ミツバチと聞いたら、普通は蜂蜜を連想しますが、養蜂家の人は花粉をたくさん集めてくれているかどうかが重要だといいます。
集められた花粉を食べて、働きバチがローヤルゼリーを作るのです。
ローヤルゼリーは女王蜂と幼虫の食事ですから、ローヤルゼリーがたくさんあれば女王蜂が産む卵が増える、つまり花粉がたくさん集まれば、巣が大きくなるということです。

ビニールハウスで作られる、スイカやメロン、いちごやきゅうりなどもミツバチが受粉します。
でも、養蜂家の方に払う巣箱のレンタル料は、ビニールハウス栽培農家より、梅農家の方が断然安くしてくれます。
無料で貸してくれる人もいるくらいなんです。

これは、ミツバチが集める花粉の量が全然違うからです。
ビニールハウスに比べて、梅園は広いですから。
それと梅の花の時期は、他の花が咲いていない時期だということもあると思います。

3月下旬になると、着果したものはめしべが膨らんできて、小さな実になってきます。
着果していないものは、少し膨らんできたと思っても、そのままがくと一緒に落ちてしまいます。
この頃になると、新芽も出てきて、草も生えてくるので畑全体が緑色になってきますね。

初めは数ミリの実が4月5月とどんどん大きくなっていきます。
そして、6月の梅雨の時期が梅の収穫時期です。

梅に限らず農作物は全てだと思いますが、収穫時期は人手が不足します。
親戚とか知り合いとか、少しでも手伝ってくれそうな人がいたら、アルバイトに来てもらうという農家がたくさんいます。
普段はサラリーマンの人でも、休みの日は梅収穫のアルバイトをする人もいます。

私がお世話になっている散髪屋のオーナーの話ですが、
「6月は暇でつぶれるかと思ったけど、7月は過労で死ぬかと思ったよ。」って言ってました。
そのくらい、みなべ町は梅に関わっている人が多いのです。

さて、梅を塩で漬けて干したものが梅干しですが、これを初めにした人はすごいですよね。
果物を塩で漬けてやろう、という発想がすごいと思います。
でも、野菜のぬか漬けもすごいし、魚の干物もすごいですね。

などと考えていたら、フグの卵巣のぬか漬けの事を思い出しました。
私が知っている中では、すごい度合いナンバーワンでしょうか。









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